総長さんは慰めたい。(短)


顔が真っ赤になっている私を見たら、きっと笑われる。それか、キモがられるかも……?初対面で会って間もないのに、なに考えてんだよって。




「(自爆してしまう前に、とっとと逃げよう)」




決めたら即行動する――と思って、足に力を入れたのだけど……ビーンと、嫌な振動が足全体に伝わった。痺れだ。

冒頭から今まで、ずっと膝を抱えて座っていたから、足がとっくの昔に限界を超えていたらしかった。




「モッチー?何してんだ?」

「いえ、別に……放っておいてください……」

「そんな苦しそうな奴を放っておけるか。どっか痛いのか?見せろ」

「いや、触らない、で……?」




フワッ




私に近づく総長さんから逃げようとした、その時――何かの力によって、私の体は地面から離れる。そして、まるで重い荷物でも持っているかのように、乱暴に担ぎ上げられた。

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