総長さんは慰めたい。(短)


「復讐心、とでも言うのかな。君の罠にまんまとハマって怪我した僕こと白の総長に、部下はついていこうと思わないでしょ?案の定、僕は一人きりになった。寂しいものだね。

だからね――

何もかもを奪った君に復讐したくて……その目標のためだけに気合で直したよ。さぁ、リベンジマッチと行こうじゃないか!」

「っ!」




その言葉に、総長さんが身構える。ザッと片方の足を後ろに引き、重心を下げた。だけど、それを見た柊沢さんは笑みを浮かべた顔から一転。急に真顔になる。




「といっても……俺は全快したわけじゃない。まだ体を動かせば痛い場所もあってだね。

だから、ハンデだ。この可愛い子ちゃんに人質になってもらう。赤の総長は一人で、僕の所においで。そこで決着をつけようじゃないか」

「柊沢!てめぇ!」

「(この人も総長なんだ……っ)」



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