俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
「そうでしたか。夏香さんもあの場にいたんですね。いたなら声をかけてくださればよかったのに」
動揺するどころか、どこかうれしそうな彼女を見て胸が疼く。あんな状態を見せつけられて、ずかずか出ていけるほど私は図太くない。
「旭さん、夏香さんのことすごく気に入ってるみたいですね。扱いやすい女だって言ってました」
「扱いやすい?」
明らかに棘のある言い方だ。
いちいち反応はしたくないけれど、つい表情が曇ってしまう。
「はい。あの日、一緒にサンロイヤルホテルで御橋開発の創業パーティーに出席したんですけどね。そのときにいろいろ夏香さんの話を聞いたんですよ」
その事実に驚愕して言葉を失った。どういう経緯でふたりがパーティーに一緒に参加したのかは不明だが、ショックだった。
「……いったいなにを聞いたんですか?」
「結婚相手に都合のいい女を見つけたって。鈍感で騙されやすい女だから、偽装結婚にはもってこいだって。これでうるさい親を黙らせることができるし自分自身も好き勝手に遊べるって、うれしそうに言ってました」
「そんなこと……彼が言うわけないです」
旭さんはそんな酷いことを言う人じゃない。
絶対に。
これは彼女の嘘だ。私を貶めたいだけだ。
動揺するどころか、どこかうれしそうな彼女を見て胸が疼く。あんな状態を見せつけられて、ずかずか出ていけるほど私は図太くない。
「旭さん、夏香さんのことすごく気に入ってるみたいですね。扱いやすい女だって言ってました」
「扱いやすい?」
明らかに棘のある言い方だ。
いちいち反応はしたくないけれど、つい表情が曇ってしまう。
「はい。あの日、一緒にサンロイヤルホテルで御橋開発の創業パーティーに出席したんですけどね。そのときにいろいろ夏香さんの話を聞いたんですよ」
その事実に驚愕して言葉を失った。どういう経緯でふたりがパーティーに一緒に参加したのかは不明だが、ショックだった。
「……いったいなにを聞いたんですか?」
「結婚相手に都合のいい女を見つけたって。鈍感で騙されやすい女だから、偽装結婚にはもってこいだって。これでうるさい親を黙らせることができるし自分自身も好き勝手に遊べるって、うれしそうに言ってました」
「そんなこと……彼が言うわけないです」
旭さんはそんな酷いことを言う人じゃない。
絶対に。
これは彼女の嘘だ。私を貶めたいだけだ。