可愛い2人の恋愛初心者



そういう日々を過ごして思ったのは、球技大会の時に話した結城くんは完全ではないけどアイドル結城くんだったなと。


何回か会話が続いたし、私に『頑張れって言って。』とか、『元気でた。』とかはもうアイドルモードだから自然と出た言葉なんじゃないか。

素の結城くんを知るほどそう思うようになった。


だから、あの時の胸騒ぎは気のせいだと自分の中で結論づける。




テストは無事に終わり、勉強会のおかげか、テストはいつもより良い点だった。
4人で点を見せ合って、芽衣は『こんな高い点数初めて見た!』と感動してた。

私も特に数学が上がってて、健くんと結城くんにお礼を言ったら、またやろうということになった。



『結城くん、本当ありがとう。おかげさまで良い点が取れました。』

『ううん。頑張ったからだよ、…椎木さんが。』


初めて名前を言われたことにびっくりしてそのまま会話は終わってしまった。

結城くんも気まずそうに目を逸らして、そのまま外を眺めてしまう。


どうしていいか分からず、心を落ち着かせるように握りしめてたテスト用紙を綺麗にたたみ始める。



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