御曹司の溺愛から逃げられません
私は窓口担当で来客したお客さまにお茶を出し、ひとまず希望を伺い、担当できる営業へと繋いでいく。
もちろん学生用のアパートなどは私の方で担当するが戸建となると難しい。

「いらっしゃいませ」

「阿部さんをお願い」

入ってきた早々派手なメイクの女性が課長を指名する。

「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「田原よ」

私を上から下までで見ると見下したような視線で、早くしろと言わんばかりに机を派手なネイルの爪でコツコツと叩いている。
どのような案件なのか聞いてから繋ぐのが本来であるが、そんなことを許さない雰囲気に圧倒され私は後ろに下がった。
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