目の前の幸せから逃げないで

部屋で パソコンを開いていると、

つい 仕事をしてしまう。


「由紀乃さん、今日も 随分 売れているよ。」

「みつき、また ウチのサイト 見てる。」

「だって、気になるから。」

「どれどれ。あー、閲覧数も 伸びているね。」

「休みで 家にいる人が 多いのかな。」

「みつきのおかげで すごく 見やすくなったから。」

「そう言ってもらえると 嬉しいなぁ。」

「みつき、プログラミングの 才能あるよ。」

「そんなことないよ、俺なんか…」

「ううん。みつきの能力なら、どこでも 通用するわ。ねぇ、みつき。就活はどうなの?」

私は 思い切って 聞いてみた。


夏休み最後の夜。

長いと思ったけど 過ぎてしまうと アッと言う間だった。

明日からは また 忙しい毎日が 戻ってくる。

鈴香も もう少しで 復帰だから。








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