スパダリの秘密〜私の恋人はどこか抜けている〜
「それで、さっき慶汰さんのこと相談してたら、大樹に俺なら不安にさせないって言われたの。自分となら引け目を感じずに一緒にいられるんじゃないかって。私、それ聞いてその通りだなって思って……」
素直な告白に、慶汰はやや目を見開く。そして冷静に有紗を覗き込んだ。
「……有紗は何て答えたの?」
「もちろん断ったよ。今更ヨリを戻す気なんてないし。それに……それでも慶汰さんが好きなんだなって実感したから。本当、自分が嫌になっちゃうくらい」
心穏やかでいれる大樹より、些細なことに一喜一憂して振り回されてばかりの慶汰といたい。有紗がそう思った理由は、どうしようもなく慶汰が好きだから。ただそれだけ。
その気持ちには、プライドなど微塵もなかった。
「……なんて、ああもう私何言ってるんだろ。飲みすぎちゃったみたい。早くお風呂入って――っ」
何も言わない慶汰に対し、急に我に返り羞恥が込み上げてくる。早口に告げその場を去ろうとすれば、腕を引かれソファになだれ込んだ。
そのまま胸の中に強く抱きこまれ、慶汰の腕に力がこもる。
「ちょっと、慶汰さん……苦しい……」
「ごめん、有紗がそんなに俺のこと想ってくれてるって思ったら嬉しくて」
「嬉しいってーー」
「有紗が本音言ってくれたの初めてだろ。それなら、俺もちゃんと言わなきゃダメだよな」
(慶汰さんの本音……?)
改めて言われると、気になるよりも怖さが勝る。先ほど同期の二人に浮気をほのめかされたことが今更ながら蘇ってきた。
「それって……良い話?」
素直な告白に、慶汰はやや目を見開く。そして冷静に有紗を覗き込んだ。
「……有紗は何て答えたの?」
「もちろん断ったよ。今更ヨリを戻す気なんてないし。それに……それでも慶汰さんが好きなんだなって実感したから。本当、自分が嫌になっちゃうくらい」
心穏やかでいれる大樹より、些細なことに一喜一憂して振り回されてばかりの慶汰といたい。有紗がそう思った理由は、どうしようもなく慶汰が好きだから。ただそれだけ。
その気持ちには、プライドなど微塵もなかった。
「……なんて、ああもう私何言ってるんだろ。飲みすぎちゃったみたい。早くお風呂入って――っ」
何も言わない慶汰に対し、急に我に返り羞恥が込み上げてくる。早口に告げその場を去ろうとすれば、腕を引かれソファになだれ込んだ。
そのまま胸の中に強く抱きこまれ、慶汰の腕に力がこもる。
「ちょっと、慶汰さん……苦しい……」
「ごめん、有紗がそんなに俺のこと想ってくれてるって思ったら嬉しくて」
「嬉しいってーー」
「有紗が本音言ってくれたの初めてだろ。それなら、俺もちゃんと言わなきゃダメだよな」
(慶汰さんの本音……?)
改めて言われると、気になるよりも怖さが勝る。先ほど同期の二人に浮気をほのめかされたことが今更ながら蘇ってきた。
「それって……良い話?」