俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「まぁ、亮太は素直じゃ無いから…それよりお腹空いたね。夕飯にしよう。
翔君はお酒は強いの?ビールか日本酒か何がいい?」
果穂の父が場を取り繕う様に聞いてくる。

「毎日は飲まない様にしていますが、なんでも大丈夫です。」

「そうか偉いね。
僕は毎晩飲まないと気が済まなくてね。
やっぱりおでんには日本酒かな、熱燗にしようか。
亮太はまったく飲めなくてね。
一緒に飲んでくれる仲間が出来て嬉しいな。」

「今、おでん持って来るね。」
果穂がそう言って立ち上がるので手伝おうと後を着いて行く。

「危ないから俺が持ってく。」
コンロにかけてある大きな土鍋を率先して運ぶ。
「あ、ありがとうございます。」

「いつもこの量を3人で食べるのか?」
家族で鍋を囲んだ事は無いが、思いのほか大きな鍋でびっくりする。

「一応翔さんの分もと思っていつもより多めですけど、父も兄も結構食べる方なので。」
くすくす笑いながら果穂が鍋引きを用意して、こたつに向かうので鍋を持って一緒について行く。
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