俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「スカイツリーまで電車で行きますね。
どこかで待ち合わせしましょ。」
楽しくなってつい、はしゃいでしまう。

「却下、俺が迎えに行くから大人しく待ってて。」

「えっ⁉︎
だってスカイツリーの近くに住んでるんですよね?
わざわざ迎えに来なくても大丈夫ですよ?」

「電車なんて危なすぎる。
変な男に声かけられたらどうするんだ?俺が、気が気じゃないから却下だ。」

お兄ちゃんみたい。

「今、お兄ちゃんみたいって思っただろ?」

「何で分かったんですか?」

「果穂は素直だからすぐ顔に出る。」
思わず、頬を押さえて顔を隠す。

「それに、外でお酒を飲むのも却下だな。
可愛すぎて危なすぎる。」

さっきから、頬がピンクに染まって潤んだ瞳はとろんとして可愛すぎる。

翔は、そんな果穂を誰にも見せたくないぐらいには動揺していた。
ポーカーフェイス過ぎて誰にも気付かれないが…。
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