キミの言葉で、人生に光が灯りました。

渡り廊下の壁に、優衣は背中をペタッとつけた。

わたしも同じように寄りかかりながら、優衣の隣に立つ。

まだ早い時間なので、周りには誰もいない。



「どうしたの?」



「耳貸して」



「え?」



優衣、そんなに周りに知られたくないことでも言う気なの?
こんなに人が少ないのに、耳を貸せ?



「いいから」



わたしは、それ以上言い返すこともできず、優衣に耳を傾けた。



「花さー、税所くんのことどう思ってんの?」



「はいっ!?」



肩が思いっきりジャンプしたように上がったので、優衣の顎に当たってしまった。

でも優衣はそんなことを気にせず、それどころか大声で笑った。



「好きなのね?」



「いや、違うよ! ちょっと待って!」



優衣は声をひそめて言ったけれど、わたしは対照的に大きな声で否定してしまう。



「じゃあなんでそんなにびっくりしてるのよ〜」



優衣はからかうように、わたしの肩をつつく。



「優衣が急に変なこと言い出すから……」



クスクス笑ってばかりの優衣をよそに、わたしの心はドキドキとすごくうるさかった。




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