ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
打合せが無事終わり、坂本くんと会社へ戻る道すがら、

「いやあ~、佐野さんも十分イケメンですけど、東堂さんは、さらにその上を行くイケメンでしたねえ。」

と、坂本君が感心しながら言ってきた。
わざと興味のない素振りで、若葉は、

「坂本君も十分イケメンよ。」

と、返した。

「いやいや、僕なんて!あの二人が並んで話してる姿、別次元でしたよ。
これは女子がほっとかないでしょうね。だから、顔出ししてないんでしょうかね。
あんなイケメンなら顔出しして利用すればいいのに。勿体ない。」

「ゲームって、作った人がイケメンだからって売れるわけじゃないでしょ。
バカなこと言ってないで、帰ったらすぐ今日の事、課で共有できるように
しといてね!」

と、若葉は坂本くんに指示をした。
< 20 / 128 >

この作品をシェア

pagetop