愛しい君へ
居酒屋の前に行くと、同じ弓道部だった草山がいた。
「お!お久しぶり〜草山。」

「上野。地元へおかえりなさい。」

「あとの奴らは?」

「そろそろ来ると思うけど…みんなを待ってよう」

「うん。そうだな…」

「上野は弓道部だった松本と結婚したんだって?」

「うん…まぁ」

「松本も高校時代はすげぇ人気あったよな」

「そうなのか?俺はあんまりその辺は知らないなぁ」

「同級生たちはさ、あの松本さんがお前の奥さんになったって知った時、ガックリもしてたけどお似合いの夫婦だって祝福してたぞ。」

「……」

「特に、今日の幹事の阿部は松本さんファンだったから絡まれるかもなぁ〜ククク。」

「阿部ねぇ…」

そこへ阿部が登場。
「あ!上野。おかえり〜。あと、吉田と平井と前川の3人だしさ〜
俺らは先に中でみんなを待とう。」
と幹事の阿部の後ろから草山と中へ入る。
店の一番奥にある座敷に案内された。
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