愛しい君へ
翌日の10時家族と松本家へ***

ピンポンを直史が将史を抱っこして押すと、
中から薫のお母さんとお父さん、そして恵ちゃんも出てきた。

将史は恵ちゃんを見て
「ママ!」と叫んだが首を傾げて「メグちゃん…」と呟いた。

「お義父さん、お義母さん。私の我儘をきいて下さって、誠にありがとうございます。」

「ありがとうごじやいます!」と将史もマネをした。

恵ちゃんがクスクス笑ってしまい、お義母さんもお義父さんも微笑んだ。
「みなさん、大変お久しぶりでございます。
さぁ、お上がり下さい。」

「は〜い。おじゃましま〜す!」と元気に中へ入った将史。

俺と両親は神妙な面持ちで、上がらせていただいた。
2年振りの松本家……

仏壇がある和室へ案内されるが、将史は恵ちゃんについて行ったようでキッチンから2人の楽しそうな会話が聞こえてきた。

俺と両親は薫のご両親に離婚した謝罪と薫の病気を知らなかった事を詫び、手をついて謝った。「直史君もお父さんもお母さんも、顔をあげて下さい。

薫は、みなさんに謝ってもらいたくて離婚した訳ではない事をわかってやって欲しいんです。
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