恋の♡魔法のチョコレート
Two Chocolate)文化祭のチョコレート

Magic1.チョコレート研究会

中間テストも終わって、今日から改めてチョコレート研究会への入部が決まった。

ちょっとだけ緊張してた、いつもは小鳩しかいないあの家庭科室で今日は部長も一緒だから。

“あの人は気分屋なので”

どんな人なのかな、小鳩がそう言ってたあの人って。

「1年の柳澤詩乃ちゃんね、入部してくれてありがとう」 

シュッとした眉毛に長い黒髪をひとつにまとめ、ハキハキとした声で軽く微笑むその人は私の抱く気分屋のイメージとは違った。もっとノリとかグルーブで生きてる人かと思った。

「私は部長やってる2年の森中小夜(もりなかさよ)、よろしくね」

「よろしくお願いします」

それが余計緊張したんだけど、それよりしれっと隣に並ぶそらぴょんが気になって。

「それと同じ1年の笹原宙くんだっけ?これからよろしくね!」

「はい、お願いします」

チラッとそらぴょんの方を見るとニコッと笑った。
左手を口を隠すようにあて、こそっと小声で聞いてみた。

「…なんでそらぴょんまでいるの?」

「メリーのついで入部だよ」

そらぴょんだって入りたいって言ってたし、私のために協力もしてくれたし、そもそも小鳩が入部の権限持ってるわけじゃなかったから入部してもおかしくないんだけど…

「このちゃっかりさん!」

私のついでっていうのがなんか、なんかねっ

「2人が入部してくれて嬉しい!これで研究会から部活に昇格できるから!」

私が小鳩に最初に持ち掛けた部活に昇格できる話、やっぱ部長的にはそうしたかったんだ。部費も増えるし、研究会なのに呼び名だけは部長だし。

「チョコ研の活動内容は知ってる?」

「あ、はい!なんとなくは…」

「名前の通りなんだけど、チョコレートを研究する部活で内容は主にチョコレートを使ったお菓子の調理ね。美味しく楽しくが私のモットーだから好きにしてくれていいよ!」

今ので気分屋って意味が少しわかった。説明の最初に好きにしていいってあんまり言わないと思う。
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