悪役令嬢の姉に転生した枯れ専女子はイケおじにしか興味がない!〜あと三十年経ってから出直してきなッ!!!〜
(こんなチャンス、二度とないかもしれない!!誰にも邪魔されない今こそ攻めるしかないのよッ!!)
しかし……この猛攻でシュルベルツ国王に女性として意識してもらおうとしていたヴィクトリアに予想外の出来事が起こる。
「……随分とお転婆さんなんだね、ヴィクトリア」
「ーーー!?」
スッと立ち上がった国王がいつのまにか此方側へと移動したかと思いきや、優しい笑みが目の前にあった。
クイッと顎を持ち上げられて手袋越しに伝わる体温。
腰に添えられる大きな手のひらに力が篭る。
悪戯に細められた瞳に見つめられると一瞬で顔から火が出そうな程に赤くなった。
「フフッ、可愛いね」
優しく髪を撫でられて、ついには思考がオーバーヒートである。
「……………」
「でも、大人を揶揄うのはやめなさいって……あれ、ヴィクトリア?」
「……………」
「あっ……もしかして僕、やり過ぎちゃったかな」
「……………」
「おーい……困ったな。誰かー!誰か来てくれ」
意識を失って、ぐったりとしたヴィクトリアを抱えながら、声を聞いて慌てて部屋の中に入ってきた執事のホセに侍女を呼ぶように指示を出した。
しかし……この猛攻でシュルベルツ国王に女性として意識してもらおうとしていたヴィクトリアに予想外の出来事が起こる。
「……随分とお転婆さんなんだね、ヴィクトリア」
「ーーー!?」
スッと立ち上がった国王がいつのまにか此方側へと移動したかと思いきや、優しい笑みが目の前にあった。
クイッと顎を持ち上げられて手袋越しに伝わる体温。
腰に添えられる大きな手のひらに力が篭る。
悪戯に細められた瞳に見つめられると一瞬で顔から火が出そうな程に赤くなった。
「フフッ、可愛いね」
優しく髪を撫でられて、ついには思考がオーバーヒートである。
「……………」
「でも、大人を揶揄うのはやめなさいって……あれ、ヴィクトリア?」
「……………」
「あっ……もしかして僕、やり過ぎちゃったかな」
「……………」
「おーい……困ったな。誰かー!誰か来てくれ」
意識を失って、ぐったりとしたヴィクトリアを抱えながら、声を聞いて慌てて部屋の中に入ってきた執事のホセに侍女を呼ぶように指示を出した。