愛されることに 慣れていなくて
ネクタイのノットに指をかけ激しく解くと、無造作に髪をかきあげた。
その姿はまるで獲物をとらえた獣のようだ。
上着を脱ぎ捨て、あの腹斜筋が露わになる。

再度唇を重ね、そのまま私の服を剥ぎ取っていく。いつのまにか、浴室の鏡に映っていた裸体が彼の目にさらされていた。

恥ずかしくてあちこちを手で隠そうとするも、両手首を掴まれ身動きがとれない。

イタズラっぽくニヤリとし

「綺麗だ、菜々子」

また唇を塞がれる。

息ができないほどの激しいキスが私の理性を失わせる。

彼の唇は次第に私の首筋へと下りていき、ゆっくりと胸の先端へとさらに下る。

唇に含まれ、私の舌と絡まっていた彼の舌がいやらしく動く。我慢できずに思わず声が漏れた。

「菜々子、我慢するな。声を聞かせてくれ」

彼の指が容赦なく私の敏感な部分を刺激する。

激しくも優しい彼の愛撫に反応する身体が、もっともっとと快感を求める。自分の中に眠っていたもう一人の自分が目覚めたようだった。

一つになり激しくソファーが軋む。

もうダメだ。彼の身体にしがみついた。

「菜々子、菜々子…」

彼が何度も何度も私の名を呼ぶ。

「隼人さん、隼人さん…」

彼が私の中で果てるのと同時に私も意識が飛んだ
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