愛されることに 慣れていなくて
実家を出ると、早水さんが立っていた。

「早水さん!いつ来たんだ⁉︎ずっとそこで待っていたのか?」

「先ほど参りました。胸騒ぎがしたものですから」

「どんなアンテナを張っているんだよ」

「はい?」

「心配して来てくれたんだろ?来たのもさっきじゃないよな」

「え⁉︎え、ええ、まぁ」

「早水さん、俺はもう子供じゃない。もうちょっと自分のために時間を使ってくれないか」

「そのような寂しいことを仰らないでください。この身が朽ちるまで、お仕えいたします」

「朽ちるって」

「隼人さま、大丈夫ですか?」

「ああ、俺はね。菜々子のことが心配だ」

「では、急ぎ横浜へ」

「何かありましたら、いつでもご連絡ください。この早水、急ぎ参上いたします」

「忍者じゃないんだから」

「さっ、早く、菜々子さまがお待ちです。くれぐれもお気をつけて」

「わかった」
< 124 / 185 >

この作品をシェア

pagetop