愛されることに 慣れていなくて
「隼人さん、愛しています。私はあなたのことを愛しています」

「俺もだ、俺も菜々子を愛している。菜々子、君から反則を食らったが、改めて俺から言わせて欲しい。俺と結婚してくれ。ずっと俺の傍にいてくれ」

彼はスーツの内ポケットから小さな箱を取り出し、私の目の前で丁寧に開けた。

私の目の前でダイヤモンドリングが輝きを放つ。

彼がそっと左手の薬指にはめてくれた。
ピッタリだ。

「綺麗……隼人さん、ピッタリです」

「そりゃそうだ。菜々子が眠っている間に、俺がそっと測ったんだからな」

「全く気づきませんでした。本当に綺麗」

「気に入った?」

「はい、とても。私にはもったいないくらいです。隼人さん、今日は私のために、こんな素敵なドレスに、食事に、お部屋に、それから、この指輪。ありがとうございます。お姫様になった気分です」

「じゃあ、菜々子姫、そろそろ返事を聞かせてくれないかな?」

私は背筋を正し、彼を見つめた。

「末永く、よろしくお願いします」

「菜々子、やっと君をつかまえた」


今度は激しく唇を重ねた。
お互いを強く求める合うキス。濃厚なキスが、私の全てを溶かしていった。


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