愛されることに 慣れていなくて
Chapter Ⅳ
穏やかな春の日に
桜が満開を迎えている。
日曜の早朝、マンションにはクリスマスイブの日に私を別人にしてくれた店長さんと、年配の女性スタッフが来てくれている。
店長さんが私の髪をセットし、女性スタッフが袴を着付ける。
今日は卒園式だ。
私の勤める幼稚園では、年長児の担任は袴を着ることが習わしとなっている。
いつもはレンタルで済ませていたのだけれど、それを知った隼人さんが急いで用意してくれた。店長さんも、女性スタッフも私のために来てくれたのだ。
使っていない部屋で着付けをしてもらい、私は部屋を出た。
「菜々子…」
「どうでしょう」
「綺麗だ」
隼人さんからそう言われると、とても照れる。
「やばいな、子供たちに取られそうだ。一緒に行って見張ってようかな」
店長さんと女性は笑っている。
「やめてください。恥ずかしいです」
「では、私たちはこれで失礼します」
「店長、今日は朝早くからありがとうございました」
隼人さんに続き、私も「ありがとうございました」と頭を下げた。
「いいえ、私も朝からこのような仕事をさせていただくことができて、大変光栄です。菜々子さん、浮気はダメですよ」
店長さんが茶化す。
「やめてください、店長さんまで」
彼と女性は、笑顔でマンションを後にした。
日曜の早朝、マンションにはクリスマスイブの日に私を別人にしてくれた店長さんと、年配の女性スタッフが来てくれている。
店長さんが私の髪をセットし、女性スタッフが袴を着付ける。
今日は卒園式だ。
私の勤める幼稚園では、年長児の担任は袴を着ることが習わしとなっている。
いつもはレンタルで済ませていたのだけれど、それを知った隼人さんが急いで用意してくれた。店長さんも、女性スタッフも私のために来てくれたのだ。
使っていない部屋で着付けをしてもらい、私は部屋を出た。
「菜々子…」
「どうでしょう」
「綺麗だ」
隼人さんからそう言われると、とても照れる。
「やばいな、子供たちに取られそうだ。一緒に行って見張ってようかな」
店長さんと女性は笑っている。
「やめてください。恥ずかしいです」
「では、私たちはこれで失礼します」
「店長、今日は朝早くからありがとうございました」
隼人さんに続き、私も「ありがとうございました」と頭を下げた。
「いいえ、私も朝からこのような仕事をさせていただくことができて、大変光栄です。菜々子さん、浮気はダメですよ」
店長さんが茶化す。
「やめてください、店長さんまで」
彼と女性は、笑顔でマンションを後にした。