愛されることに 慣れていなくて
スマホの目覚ましが鳴っている。

もそもそと手探りで探し当て停止させた。
まだこのまま寝ていたい。

昨夜はしばらく眠れなかったのだけれど、身体は正直なもので、これ以上の睡眠不足は支障が出てしまうと危険を察知したようだった。私は深い眠りに落ちていたのだ。

顔を洗い、化粧をしてから朝食作りにとりかかった。今朝はトーストにしよう。コーヒーでも飲んでしっかり目を覚まさなければ。

「おはよう」

「おはようございます」

「ちゃんと眠れたか?」

「はい、眠れました」

相変わらず寝起きの声の色気が凄い。

今日のメニューもトーストとベーコンエッグといったオーソドックスなものにも関わらず
「美味いな」と言って食べてくれた。

それからは毎朝二人で朝食をとるようになった。
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