愛されることに 慣れていなくて
九州から戻ってすぐに二人に会いに来た。
その時、今まで表に出すことのなかった彼女への想いを伝えた。
花さんは、随分前から俺に想い人がいるのではないかと察していたようだった。

「それでいいの?ただ遠くから見ているだけで、あなたはそれでいいの?」

花さんに背中を押され、今こうして彼女を二人に合わせることができたのだ。



店に行く前の花さんとの電話を思い出す。

「隼人です。2人、今から行きたいんだけど大丈夫かな?大将の寿司を食べさせたい人がいるんだ」

「え⁉︎ それってもしかして、うふふっ」

「うん、そうだよ」

「今からって、いつもの席が空いていなくて、カウンター席の奥しか用意できないけど、いいの?」

「それは構わないよ、ありがとう。じゃあ今から行く」

「わかったわ、どれくらいで来れるの?」

「自宅だから40分かな」

「そう、今日は一人じゃないから、別のものがいいかしら、それともいつものでいいの?」

「うん、いつもので大丈夫」

「わかったわ。でも、好みもあるでしょうし、菜々子ちゃんの分はその時決めましょう。気をつけて来るのよ」

「わかった、じゃあ後で」

花さんは俺にデレ〜ッとした顔してと言っていたが、会話中の花さんも同じだったのではないかと想像した。
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