愛されることに 慣れていなくて
「改めまして、よろしくお願いします」
彼女の言葉が俺の中で繰り返される。
日向菜々子、俺はこんなにも君を想っている。君の美しい瞳には俺はどう映っている?君にとって、俺はどんな存在なんだ?
先日、いつも通り夜中に帰って来た時、俺は溢れる想いを我慢できず、彼女の額にキスをした。ソファーで眠ってしまっている彼女を見た瞬間、感情を抑えきれなくなった。
俺を待っていてくれたのだろうか?
仕事を終え、疲れているだろうに、俺のために食事を用意してくれていた。
俺の大好物のお好み焼きだった。
文句なしに美味い。
まさか起きているとは思わず、普段通りの風呂上がりの格好で出て来てしまい、動揺させてしまった。
横歩きで逃げようとする姿が可愛くて、意地悪な質問をする。
案の定、俺の格好に照れいるようだった。
そんな彼女を抱きしめたいと思うのは罪なことだろうか…
「隼人さん」
彼女の俺を呼ぶ声が俺の真横から流れ出る。
「夜のドライブって、いいもんですね」
「ああ」
「今日は本当にありがとうございました。もうすぐ着きますね、残念」
「また行こうな」
「はい、また行きたいです」
『残念』そんな風に思ってくれているとは、俺に対する警戒心を少しは解いてくれたのだろうか……