愛されることに 慣れていなくて
「赤森が本当に暴力的な性格なのか、なんとなく訊いてみましたところ、自分の気持ちをうまく言えず、すぐにカッとなるところはあるものの、実際に手を出したりはしない。あの時、手を出してしまったことを一番後悔しているのは本人だと思うと」

「しかし、菜々子に手をあげようとしたよな」

「そのことにつきましても、カッとなって手を振りかざすまではするかもしれないが、実際には殴らなかったのではないかということでした」

「なんだそれは!だったら最初から手を振りかざすなよ!ふざけるな!」

「私もそう思います」

「赤森のことをどこまで話したんだ?」

「転職を繰り返し、女性のすねをかじって生活していたが追い出され、今はファミレスの調理場にいるとまで」

「そこまで調べてたのか」

「これはあくまでも私見ですが、彼女は赤森のところへ行くのではないかと思います。あとは二人の問題ですが」

「菜々子に危害を加えるようなことは?」

「ないのではないかと思います」

「そうか……早水さんがそう言うのだから、そうなのだろう。だが、俺は心配だ。菜々子に何かしようものなら俺は絶対に許さない」
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