愛されることに 慣れていなくて
「実は私、ベリーを探しまして、話をすることができたんです」

「そこまでしたのか⁉︎」

「ベリーの同僚によりますと、ベリーはそんな娘ではないということでした。もしかしたら、常連客が嘘をついていたのではないかと、直接確かめようと思った次第です」


やはり、常連客の話は真っ赤な嘘だった。
しつこく強要されたようだが、きっぱり断った。何故なら、赤森の子を宿していたから。
ベリーに執着していた常連客は、赤森のことを知り、わざと挑発したようだった。
ベリーのことを淫乱などと侮辱されたことが、赤森にとっては耐え難いことだったのではないのだろうか。
それから赤森は、ベリーの前から姿を消した。

「ベリーは今どうしているんだ?子供は?」

「子供は女の子で3才、二人でひっそりと暮らしています」

「その事を赤森は?」

「知りません」

「身籠っていたことも知らないのか?」

「知りません」

「彼女はそれでいいのか?」

「赤森が元気ならばそれでいいと。ただ、本音を言うならば、娘のことを抱いてやってほしいと」

あんな奴でも父親だったのだな…
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