愛されることに 慣れていなくて
私は風間さんの待つ応接室へ行き、話を聞いた。

「私は2ヶ月前に仕事を辞めたんです。だから桃のお迎えも定時だったんですけど……」

「風間さん、実は私、部屋を探しに風間さんがお勤めの不動産屋さんに行ったんです。でもその時、退職されたということを聞きました。以前、長く続けたいとおっしゃっていたので、何かあったのかなと思ったのですが、色々と事情がおありでしょうから、お声掛けするのをやめたんです」

「そうだったんですね………私、支店長に意見したらそれから目の敵にされてしまって、パワハラまがいのことも受けました。職場に行くのが辛くなって、ちょっとしたことでも桃に当たってしまうようになったんです。これじゃダメだと思い辞めることにしました。本当はずっと働きたかった。でも、あの支店長の下で働き続けるのは無理だと思いました。前の支店長がとても理解ある人だったので、余計に今の支店長に腹が立って腹が立って………なんであんな人が支店長なてやってられるんだろう。この会社、どうなってんのよ!って時間が経てば経つほど何故自分が辞めなきゃいけなかったのか、ホント悔しくて悔しくて」

話を聞いていたら私まで腹が立ってきた。「なんですかそれ!その会社腐ってる」

思わず口にしてしまった後、おおもとは久我山ホールディングスではないか。何やってるの!久我山隼人氏の顔が浮かんだ。
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