目は口ほどに物を言うと言いますが 〜筒抜け騎士様は今日も元気に業務(ストーカー)に励みます〜
街の仕立て屋はもう何度もオーダーメイドでドレスを作ってもらった、信頼のできるお店。
アメリアが普段着るものは、ピンクや赤の暖色系ばかり。今回は初めて仕立て屋に似合うと勧められた水色にしてみたのだ。
期待に胸を弾ませて、仕立て屋の重厚なドアを開ければ、カランカランとドアについたベルが鳴る。
デスクの前に腰掛けて、型紙を作成していた初老の男性がズレた眼鏡を直しながら顔を上げた。
「ああ、アメリア様、お待ちしておりました。今用意いたしますね」
「はい、ありがとうございます」
アメリアを見てにこっと笑った品のある仕立て屋は、奥に引っ込むと大事そうにドレスを抱えて戻ってきた。
「まぁ、素敵」
アマンダがそんな声を漏らす。
アメリアはベールに隠した瞳をキラキラさせて、頬を上気させた。