野良狼と野良少女
「可愛すぎて困るんだけど」
「ごめんなさ……え、」
旺太の発言が理解出来ずに俯いていた顔を上げると今度はしっかりと目が合った。
「俺がいない場所でこんなカッコしてたんだ。へぇ、妬けるな」
「お、旺太……?」
ジリジリと詰め寄ってくる旺太に後ずさりするも、残念ながらもう私の後ろは壁のみ。
避けるすべもなく、そのまま壁と旺太にサンドイッチされるように抱きしめられた。
「あーーー…くそ、無理。俺より先に他の男が見てたのが不愉快極まりない」
「どうしたの旺太なんかキャラがおかし…っ」
「もう黙んなよ、お前」
それだけ言われ、旺太は自ら私を黙らせた。
唇、首筋、胸元と旺太は優しく、時々噛み付くようなキスをする
時々チクリと痛むその熱が私は好きだった
熱い熱い唇の温度が全身に伝い、体が熱くなる。
この旺太の熱っぽい視線に見られると、それだけで私はもう動けなくなってしまうんだ