トゥインクル・ラバー!
☆遠くのどこかに
――…本題に、入ったと思った。
「…綺星くん、体調はいかがですか…?」
「3日前の朝にいきなり熱出して、病院でお薬もらったから良くなってはいたんだけど。今日の昼からまた上がってきちゃって」
3日前の朝。
…スターストーンハンティングの次の日だ。
「あ、あの!熱を出したのはわたしのせいです、綺星くんが上着をずっと着せてくれてたので、冷えてしまったのかと…っ。申し訳ございませんでした…!」
今日のお昼から熱がまた上がってきたということは、…今も苦しんでいるのだろう。
彼の優しさに、甘えてしまったばっかりに…っ。
「佑美から聞いていたけど、綺星いいところあるじゃない?我が息子ながらよくやったと思ったんだけど」
「っ…え…?」
「謝らないで。かっこつけたいのよあの子、昔から。その気持ちを汲んでくれるとうれしいわ」
綺星くんのお母さまが、穏やかに微笑む。
綺星くんのことはもちろん、わたしのことも想ってくれる優しさに、胸がいっぱいになったのだった。