トゥインクル・ラバー!
「綺星に会っていかない?」
「いいんですか…!?」
「寝てたら叩き起こしていいからね。あの子もあなたが来たと知ったら、会いたいと思うだろうし」
…わたしが来たと知ったら、会いたいと思う。
綺星くんのお母さまが何気なく言った一言にも、心臓が跳ねて顔が熱くなる。
「この部屋よ。好きな時に下りて来てね」
「ありがとうございます…!」
ドクン、ドクンと。
高揚感と緊張感に包まれて、そっと呼吸をととのえて。
――…コンコン
「………」
返事はない。寝てるのかな。
ゆっくりドアを開けると、
(……寝てる…)
まだ顔が赤い綺星くんが、寝息を立てていた。
――…愛しい。やっぱりわき上がる気持ちはそれだった。
(…寝顔見ること出来たから、帰ろう)
黒で統一されたシンプルなお部屋に入ったはいいものの、やっぱり寝てるところを起こしたくはない。
そろりと一歩ずつ、慎重に歩くと……、
「……菜咲…?」