トゥインクル・ラバー!




数秒経って、綺星くんがわたしの手を握ってわたしを見る。


(……綺星くん…っ!)



――…その目に、その微笑みに、

確かな光が宿っている感覚があった。



…あぁ、きっともう

彼は、覚悟を決めた。



「父さん、母さん、すみません。俺は、卒業までこの幸星学園にいたいです」



はっきりと言い切った彼が、無数のきらめきを放つ。



「っ…自分が何を言っているのか分かっているのか!?」



綺星くんの力強いきらめきに圧倒されたのか、お父さまが一歩下がる。



「…父さん。今があるのは父さんと母さんのおかげです。本当に感謝しています」

「綺星…!私はお前のためを思って、お前が道を踏み外すことのないようにだな!」



「神村さん。…子どもは親の所有物ではないのですよ」

< 184 / 207 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop