トゥインクル・ラバー!
「皆さんが、綺星と同じ…トゥインクルメンバーといったかね」
「「「はい!」」」
こうして6人で、不安なく揃える幸せ。
それを感じていたのはみんなも同じようで、笑顔の輪が広がっていく。
「…息子を、よろしくお願いします」
お父さま、そしてお母さまも深く頭を下げた。
「それから、きみは菜咲さんだったね」
「っ、はい…!」
突然わたしに目線が向いて、驚いてしまうけれど
さっきまでの凄みや迫力はなく、ただまっすぐに息子を想う親の心が見えた気がして。
「…きみのことを見る綺星の、優しくて慈愛に満ちた表情。私は今まで見たことがありませんでした」
「っ、」
「これからも綺星の傍にいてやってください。…あの子が苦しんだ分、笑顔で学校生活を送れるように…見守ってくれると、ありがたいです」
言葉を選んで
悩みながら、迷いながら。お父さまの想いが伝わる言葉に、わたしは笑顔でうなずく。
「はい!」
――…そして、綺星くんがわたしの手に触れ、笑った。
わたしが知っている、明るくて穏やかな、きらめきの笑みだった――…。