トゥインクル・ラバー!
ひときわ柔らかく、心を撫でるような優しい声が鈴井くんを呼んだ。神村くんだ。
「頑張ったな」
神村くんの声に、3人もうなずく。
みるみるうちに目に涙がたまっていく鈴井くんは、…やっぱり心根の優しい人なのだと思う。
「…っ…がんばってない、ボクまだ、沙雪に謝ってない…っ」
「そうだな。天馬のタイミングで、“きらめいて”こい」
「っ!」
一筋の涙が伝ったのち、大きく何度もうなずいた彼。
その言葉は彼の背中を押すのにぴったりだったと思う。
――…きらめいてこい。きらめいたあとはきっと、笑顔になれるから。
――コンコンコン
「はい」
控えめなノック音が3回響き渡る。応対に向かったのは氷坂くんだった。
「し、失礼します…」
「っ!な、なんで…っ。――…沙雪…っ」
目を見開き呆然とする鈴井くん。それは杏珠ちゃんや諸橋くんも同じだから、知らなかったようだ。
緊張した面持ちでやって来たのは、なんと沙雪先生だった。
「俺が呼んだ」