トゥインクル・ラバー!
第3話★スターストーンハンティング!

☆それからの前進




世間はゴールデンウィークが終わり、少しずつ切り替えて新学期にも身体が慣れ始めてきた。

春の名残をもたらす快晴が、過ごしやすさにきらめきを添えている。


ぐっと伸びをすると、空気のおいしさが感じられた。



「菜咲!」

「菜咲ぴーん!」

「桐生くん、天馬くん!おはようございますっ」

「あら菜咲ちゃん、あたしたちもいるわよ?」

「おはようございます、菜咲さん」

「南斗くん!杏珠ちゃんも…!」


「おまえら、体力とっておけよ?――…ここ、山なんだから」


「「「綺星!」」」

「綺星くん!」



駆け寄って来てくれた顔ぶれに安心しながらも、わたしは高揚感と緊張感の狭間にいた。



「園枝さん」

「はい!」

「絶対完全優勝な」

「もちろんです!」



学園長先生の私有地であるこの山々で行われる、幸星学園ならではの行事。

全校生徒700名が一堂に会し行われる――…“スターストーンハンティング”。



この山を舞台にスターストーンを見つける、大掛かりな宝探しだ。

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