愛のかたち
「ここ、オフィスですよね?」
彩華は呆気にとられていた。
「そうだよ。なかなかいいだろ?」
野上が笑う。
「色々拘ってデザインしたんだよ。二十名程の少ない社員だから、アットホームな感じがいいなと思ってさぁ。うちに来てくれた時点で、俺はもう家族だと思ってるからね。隔たりを作りたくないし、コミュニケーションがとりやすいようにワンフロアにしたんだけど、当然ながらここには俺もいるわけで……見通しが良すぎて俺に監視されてるような気になるんじゃ仕事が遣りづらいかな、とかも考えて、所々パーテーションで仕切ったブースなんかも作ってみたりね」
彩華は頷きながら聞いていた。
「キッチンを作ったのもそうなんだ。キッチンって、自然と人が集まるだろ? 家庭でもそうだと思うんだ。うちの社員も、集中したい時は個室ブースに移動したりバラけて仕事してるけど、結局ここが落ち着くのか、いつの間にかまた自然と集まってるよ」
「へえー」
と言ったまま、開いた口がなかなか塞がらなかった。社員を一番に考えている辺りが、さすが野上だと感心した。
彩華は呆気にとられていた。
「そうだよ。なかなかいいだろ?」
野上が笑う。
「色々拘ってデザインしたんだよ。二十名程の少ない社員だから、アットホームな感じがいいなと思ってさぁ。うちに来てくれた時点で、俺はもう家族だと思ってるからね。隔たりを作りたくないし、コミュニケーションがとりやすいようにワンフロアにしたんだけど、当然ながらここには俺もいるわけで……見通しが良すぎて俺に監視されてるような気になるんじゃ仕事が遣りづらいかな、とかも考えて、所々パーテーションで仕切ったブースなんかも作ってみたりね」
彩華は頷きながら聞いていた。
「キッチンを作ったのもそうなんだ。キッチンって、自然と人が集まるだろ? 家庭でもそうだと思うんだ。うちの社員も、集中したい時は個室ブースに移動したりバラけて仕事してるけど、結局ここが落ち着くのか、いつの間にかまた自然と集まってるよ」
「へえー」
と言ったまま、開いた口がなかなか塞がらなかった。社員を一番に考えている辺りが、さすが野上だと感心した。