孤高の極悪総長さまは、彼女を愛しすぎている
煙草の火を何度も押し付けられたりもした。
火傷の痕と、青黒いアザ。
鏡を見るたびに、やっぱり俺は汚い人間だと思った。
あーあ、生まれてこなきゃよかったな。
死んでもいいけど、下手な死に方をすれば世間からは陰謀論じみた様々な憶測が飛び交って、本領の汚点になる。
どうあがいても人の迷惑にしかならない存在。
それに比べて──。
“ 雪 ”
誰が聞いても美しいと感じるあの男の名前が
ひどく羨ましかった。