溶け合う煙
「あはは、日本語で大丈夫ですよ。」
今度は流ちょうな日本語が返ってきたので、ホッとした。

「(日本語話せたんだ…)良かった。ライターありがとうございました。」

ライターを返そうとすると、

「んー…。今晩、予定ある?」

「いえ、、、今のところ特に予定はないですが…。」

「良かった。なら、今晩返しに来て。」

と言ってライターを受け取らず、代わりに名刺を渡された。

「仕事が終わったらここに電話してね。」

とペンを取り出し私の手に名刺を握らせたまま、プライベート用の携帯の番号を名刺の空いたスペースに書くと、そのまま『See Ya!』と立ち去ってしまった。
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