甘く、溶ける、君に。
でもなんだろ、いま目の前にいる田邊はいつもとちょっと違うかも。
いつも余裕そうで、こんな言葉に詰まってる感じ、言いにくそうな感じあんまり見たことない。
言いづらいこと? 私と田邊の仲で言いづらいことなんてまずないと思うんだけど。絵凪に言えないことも田邊には言えたりするし。
なかなか核心を言わない田邊に、私は首を傾げるしかない。
やっと口が開く。自信なさげ。やっぱりなんか変だ、田邊。
「……ほら、カフェ、とか」
「…………へ?かふぇ?」
多分今、私の目はまんまるだ。
かふぇって、それはカフェ。えっと、喫茶店、ですか?