甘く、溶ける、君に。
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つられるように、私も座った。
初めて来た、こじんまりとした公園。
田邊に腕を引かれたまま、この公園に入ってベンチに座った田邊の隣に、私も。
ひとりひとり区切られていない椅子に座る時、田邊との距離はいつもゼロだった。
……今日ばかりは、少しだけ距離をあけた。なんと、なく。
いつもよりちょっとだけ離れた田邊は何も言わない。言おうとしない。
けど、私から何か言う気もしない。なんて言えばいい? 何か言わなきゃいけないこと、ある?
「……遥乃」
全く口が開く気配のなかった田邊が、私の名前を呼んだ。
反射的に顔を上げると、歩いてる時と同じくらいこちらをみて優しく微笑む田邊と目が合った。本能的に、心臓が跳ねる。