だって、恋したいもん!

第百三十話  見つかんなよ~







そして私たちは軽音部の部室へと向かった。



茜「あーここかぁー」

茜「うちらの部室とは離れてんだー」

美波「わっ、ボロッ!!」

由依「ほんとボロいねえー」

理佐「奥から二番目って言ってたね」


そして前まで来ると茜が勢いよくドアをノックした。



ドンドンドン!!


「わっ、やべっ!消せ消せ!!」

茜「居るのー?」

「あれ? 守屋?」

茜「開けるよー」

と、言うと向こうからドアが少しだけ開いた。



義雄「なんだ、守屋か…」

茜「ちょっと臭っ!!」

茜「あんたたちタバコ吸ってたでしょ!!?」

義雄「わー、声が大きいって!」

茜「もー!先生に見つかっても知らないからね!」

茜「てか、学校で吸う!!?」

義雄「ごめんごめん、いつもは外で吸ってるんだけど…」

茜「外でもダメでしょ!高校生がタバコなんか吸ったら!」

義雄「まぁまぁ、そう怒らないで…てか、どうしたのみんなで?」

茜「もー、臭いから出といでよ!」


と、茜が言うと中から彼と橋本くんが出てきた。


義雄「どうしたの?」

茜「ほら、理佐!」

理佐「あ、うん…これ、調理実習で焼いたからみんなで食べて」

義雄「わっ、クッキー?ありがとう♪むっちゃキレイに焼けてるじゃん、すごいね」

理佐「さっき斉藤くんに会って渡したから…他の人の分も渡しといてくれる?」

義雄「あ、うんわかった…ありがとうね」


義雄「よかったら入る?」

理佐「いや…」

茜「そんなタバコ臭いとこ入らないよ!!」

義雄「わー、だから守屋声が大きいって!」

茜「声が大きいのは生まれつきです!!」

茜「行くよ、もう!」

美波「わー、茜待ってよぉー!」

尾関「わー、あたしも行くー!」


理佐「うん、じゃぁまた」

義雄「うん、また…ありがとね」


由依「見つかんなよ~」

義雄「あ、うん…たぶん大丈夫」



そして私たちはそれぞれの教室へと戻って行った。







第百三十一話へつづく…











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