だって、恋したいもん!

第百三十一話  プロ…?







茜「ホンッとあいつらー!!」

美波「まぁまぁ、そんなに怒んないで」

尾関「ウワサでは結構吸ってる人いるもんね~」

美波「うんうん、女子でもねえー」

茜「チクってやろうかな!!?」

由依「まぁまぁ、そんなことしたらまた理佐が悲しむよ」

理佐「えー、別に…」

由依「停学になってしばらく学校に来れなくなるよ?」

理佐「えー、でも悪いことしたらしょうがないよぉ…」

美波「まぁ、そん時はそん時で…」

尾関「そうそう、わざわざ言わなくても…」

茜「ふんっ!知らないから!」



と、茜の怒りはおさまらずにそれぞれの教室へと別れていった。







そして放課後…





私と由依が階段を下りていると、


「もう帰るのー?」

と、茜が後ろから走って下りてきた。


由依「うん、今から帰るとこだよ」

理佐「もう怒りはおさまったの?」

茜「うぅん、これから紅白戦だからそのまま維持してるー」

由依「うわっ、今日当たる相手はかわいそうだね」

理佐「うん、地獄行きだね…」

茜「じゃあねー」


理佐「がんば………らないでねー……」

と、茜は走り去って行った。



由依「ところで、プリプリの曲は練習進んでる?」

理佐「うん、ある程度は出来るかな?」

由依「さすがだねぇ~」

理佐「由依は?」

由依「うん、もうちょいかな?」

理佐「文化祭までまだ時間あるから大丈夫だよ」

由依「そうだね、夏休みもあるからね」

理佐「あ、夏休みって部活どうなるのかな?」

由依「あー、そうだね…運動部はずっとやってるイメージだけど…」

理佐「木曜日の練習の時に聞いてみよっか?」

由依「そうだね、たぶん今年も夏期講習は行かないといけないだろうし」

理佐「そうだよねぇ、言ってる間に受験だもんねえー」

由依「みんな進路とか考えてるのかな?」

理佐「なーんか漠然と大学行くのかなー?てぐらいかな?」

由依「西野くんたちはプロになったりとか考えてるのかな?」

理佐「え……? プロ……?」


と、由依の一言で彼がものすごい遠い存在に思えてしまった………







第百三十二話へつづく…











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