だって、恋したいもん!

第十五話  てへっ







理佐「ごちそうさまー」
由依「ごちそうさまでしたー」


時刻は19時ちょうど…


理佐「由依、お風呂先入る?」

由依「あー、そうだねまだ時間あるしね」

母「え?何の時間?」

理佐「もぉーお母さんはいいの!!」

理佐「お風呂沸いてるのー?」

母「あら、やだ…スイッチ入れてきて、洗ってあるから」

理佐「はいはーい」


と、言ってリビングを出てお風呂のスイッチを入れて2階の私の部屋へ行った。


由依「さぁ~て、作戦会議でもしますか?」

理佐「えー?ホントに電話するのー?」

由依「当たり前でしょ!!」

由依「何のためにあたしは泊まりに来たの!?」

由依「あんたたちの行く末を見届けに来たんでしょ!」

理佐「でもまだちょっと話しただけだよ?」

理佐「そんな急にデートなんて誘えないよぉー」

由依「口実はなんでもいいのよ」

由依「てか、お薦めの本を紹介するんでしょ?」

由依「片岡義男の…」

理佐「でもあんな有名な本、きっと読んでるよ」

由依「でも読書苦手て言ってなかった?」

由依「じゃあ読んでないでしょ?」

理佐「そうかなぁ~……」

由依「ま、とりあえず誘い出すことが最重要ミッションね」

由依「そのあとのことはそれが成功したらまた考えましょ♪」

理佐「もぉーなんか由依楽しんでなぃー?」

由依「これが楽しまずにいられますか!!♪」

理佐「ちょっとぉー!!」



ピンポーン……



理佐「あれ?誰か来た!」

母「理佐ー!茜ちゃーん、上がってもらうわよー」

理佐「え?何で茜??」


理佐「あっ!!もしかして……」

由依「てへっ♪」

理佐「ちょっとぉー!『てへっ』じゃないわよー!」

理佐「ホントに由依が呼んだのー?」







第十六話へつづく…









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