だって、恋したいもん!

第百七十四話  理佐さまぁ~







彼が会計を済ませてトレーに乗せた商品を持ってきてくれた。


義雄「くそっ!小池までおごらされるとは…」

理佐「ごめんねー」

義雄「いや、渡邉さんは謝らなくても…」

美波「キャハッ!ゴチになりまーす♪」

義雄「今日だけだからなー」

美波「はぁーぃ、いただきまーす」

理佐「私もいただきまーす」

義雄「どうぞ」


そして三人でドーナツを食べ始めた。


美波「ところでさぁ…音楽て何勉強したらいいの?」

理佐「基本的な楽譜の読み方とかでいいと思うけど…」

理佐「そんなに知識的なこと授業でやってないでしょ?」


理佐「それに先生簡単にしておくって言ってたじゃない?」

美波「ふぅ~ん、じゃあ別に特別勉強することないじゃん」

理佐「うん、美波は吹奏楽部だったから楽譜読めるでしょ?」

美波「うん、まぁ一応ね」


義雄「え、じゃあオレだけ?」

美波「じゃあ今日はよしおくんの特訓だね!♪」

義雄「うおっ!マジか!? 辛れぇーなぁ…」

理佐「でも習ったとこだけだから、この前のノートのところ覚えればいいからすぐだよ」

義雄「そうなの?」



美波「他の教科て何だっけ?」

理佐「後は化学と倫理」

美波「うわぁー化学かぁー……」

義雄「倫理て何勉強したらいいの?」

理佐「たぶんノート見返すぐらいでいいと思うんだけど…」


美波「あの先生、選択問題ばっかりって先輩言ってたよ」

義雄「そっか!じゃあ勘でいけるな!」

理佐「ダメだよぉー!」
美波「ダメだよぉー!」

義雄「すいましぇ~ん……」


美波「でも音楽以外ノートとか持ってきてないよ」

義雄「オレも……」

理佐「私持ってるよ」

美波「何でー!!?」
義雄「何でー!!?」

理佐「いや、時間あったら勉強しとこうかな?と思って……」

美波「理佐さまぁ~」
義雄「理佐さまぁ~」





そして夕方まで勉強会は続くのでありました……







第百七十五話へつづく…












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