だって、恋したいもん!

第百九十三話  地下鉄四条駅へ







四人で地下鉄に乗り、四条駅へと向かった。


道中の車内では浴衣を着た人達で賑わっていた。


由依「みんな祇園祭行くみたいね」

茜「今日が宵山最終日だからねー」

理佐「それに期末試験今日で終わったところもほとんどじゃない?」

美波「うん、もー試験のことなんて忘れて楽しもう!!」


茜「おぜちゃんとは?どこで待ち合わせしてるの?」

理佐「男子チームと同じ、阪急の前だよ」

美波「おぜちゃん家、河原町のほうが近いもんね」


茜「西野くんは間に合うかな?」

由依「早目にバイト終わらせてもらうって言ってたけど……」

美波「よしおくん来ないと理佐悲しむもんねー」

理佐「美波ぃー!!」

美波「イェーイ♪」


と、茜に隠かくれながらおどけてピースをしていた。


茜「まぁでもよく誘ったね♪ 頑張ったよ、理佐は」

由依「うーん、あたしの知るなかで『一番頑張った』が更新したかな?」

美波「本屋デートに誘って、映画に誘って、バンドのヘルプに入って昼コン出て…」

由依「そして図書館帰りに抱き合って♪」

理佐「ちょっっっと!!抱き合ってなぃー!!」

美波「ヒューヒュー♪」

理佐「美波ぃー!!」

茜「まぁまぁ、でもここまでこぎつけたのは偉いよホント」


由依「あとは……」

理佐「………ん?」

美波「よしおくんにどう告白させるか!!」

理佐「えーー………」

茜「じゃあ、あんたからする?」

理佐「えーー………それは……無理ぃ………」


由依「まぁ、ほっといても大丈夫なんじゃない?」

茜「そうだね、もう抱き合う仲なんだから」

理佐「ちょっとぉもぉー……あれは……」

茜「はぃはぃ、わかってますよ」

美波「今日もカミナリ鳴らないかなぁ~」

由依「いやいや、夕立ちは勘弁して!!」


と、いじられっぱなしで電車は四条駅へ到着しました。







第百九十四話へつづく…











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