だって、恋したいもん!
第二十話 割烹着
そしてその夜、三人でお風呂に入り遅くまで語り合った。
久しぶりの三人でのお泊まり会で楽しかった♪
茜が高校でテニス部に入ってからはなかなかこう言う機会がなかった。
やっぱりこの三人でいると気兼ねなく本音で語り合えるので正直楽!
いつまでも友達でいたいと思う♪
さて、
彼をデートに誘い出すのに成功した私は土曜日に本屋へ下見に行くことにした。
この前、彼に遭遇した時に由依と行った本屋へと向かった。
行く途中、
このまま行くと彼のバイト先の前を通ることになることに気づいた。
彼のバイト先が見えるところまで来ると店の前でバケツの水を撒いてる人がいた。
「あれ、西野くんかな…?」
近くまで行くと彼だとわかった。
彼は店に戻る時にこちらを見て私に気づいた。
義雄「あ、渡邉さん」
理佐「あ、西野くん……今日もバイト?」
義雄「うん、ここ親戚の店でほとんど毎日こき使われてるよ」
理佐「へぇ~そうなんだ…」
義雄「まぁ、スタジオ代とかもいるからバイトしないとね」
義雄「あ、昨日は電話ありがとう♪」
理佐「あ、うぅん……迷惑じゃなかったかな…?」
義雄「え、そんな迷惑だなんて…嬉しかったよ♪」
理佐「え……♪」
義雄「明日楽しみにしてるよ♪」
理佐「うん、私も♪」
理佐「明日はバイトないの?」
義雄「うん、日曜日は店休みだから」
理佐「そうなんだ…よかった♪」
義雄「………渡邉さんの私服姿初めて見た」
理佐「え、やだ……変かな?」
義雄「いや、いつも制服姿ばっかだから何か新鮮だなぁ~て…」
「おーい、よしおー!これちょっと運んでくれー!」
義雄「はーい!」
義雄「あ、ごめん行かなきゃ」
理佐「あ、うん…ごめんね邪魔しちゃって」
義雄「うぅん、大丈夫!」
義雄「じゃあ明日ね♪」
理佐「うん、バイト頑張ってね」
義雄「ありがとう」
と、言って彼は店に戻って行った。
あー、びっくりしたぁー
この前は逃げ出しちゃったけど、
今日はちゃんと喋れた♪
西野くん……
割烹着姿もいいなぁ…♪
そんなことを考えながらまた自転車を走らせ始めた。
第二十一話へつづく…