だって、恋したいもん!

第二十二話  てか、







マックに入るとまだ11時過ぎというのもあって店内はすいていた。

お昼には少し早かったけどそこでランチにしようと言うことになった。



わたしはチーズバーガーのセット、美波はフィレオフィッシュのセットを頼んだ。

そして2階の席へ上がると私たちだけだったので窓際の角の席へ座った。



美波「で!で!で?」

と、美波が食いぎみに聞いてきた。

理佐「え、うん…明日一緒に本屋に行こうて話になった…」

美波「へぇー、で!で!で?」

理佐「で、映画に誘えば…て由依が言ってた…」

理佐「え、ちょっとー美波絶対誰にも言わないでよぉー」

美波「わかってるって!あたしこう見えても口は固いんだからねー」

理佐「うん、まぁそれは信用してるけど…」

美波「で、何の映画見に行くの?」

理佐「うん、『彼のオートバイ、彼女の島』がいいんじゃないかって…」

美波「あー、さっき読んでたのね」

理佐「えー、美波よく見てるねー」

美波「いや、そりゃ話題作の真ん中陣取って立ち読みしてりゃわかるでしょ?」



美波「あー、それにしても理佐は青春してるなー!!」

美波「西野くんかぁー……盲点だったなぁ~」

美波「確かにバンドやってるし、ギター弾けるってのはいいよね♪」

美波「顔はまぁまぁだけどね」

理佐「えー、私はカッコイイと思うけど…」

美波「おいおぃ、付き合う前からのろけですかー?♪」

理佐「え、違うっ!そんなんじゃないしー!」

美波「あたしも何か楽器やって軽音に転向しようかなぁー」

理佐「え?美波クラリネットやってんじゃん、吹奏楽部でしょ?」

美波「うん、でも何か吹奏楽と軽音じゃ圧倒的に軽音でしょ?」

理佐「うん、バンドやってる人ってカッコイイよね♪」

美波「理佐がうまくいったらあたしも誰か軽音の男紹介してもらおっかなぁー♪」

理佐「えー!プレッシャー半端ないよぉー」

美波「でも明日会う約束したんでしょ?じゃあもう間違いないじゃん!♪」



美波「で!」

理佐「で??」

美波「で!? 明日告白すんの?」

理佐「えー!!そんなぁ………」

美波「え?そのために呼び出したんじゃないの?」

理佐「いや、CD貸してもらったお礼と言うか…」

美波「もぉーさっさと告っちゃえばいいのに」

理佐「もぉー美波まで茜みたいなこと言うんだからぁー」

美波「だって普通考えたら向こうもそれ期待してるかもしれないよ?」

理佐「えーー?そうなの?」

美波「だって女の子から電話きたらそうでしょ」

理佐「えー!私はただ……」


美波「まぁでも理佐からは無理かぁ~……」

理佐「うん、そんなのとても……」

美波「じゃあ向こうから言わすように流れ作っちゃえばいいじゃん」

理佐「えー?どうやって?」

美波「うーん…そうだねぇ~…」



美波「てか、西野くんて彼女いないの?」

理佐「へ???」







第二十三話へつづく…









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