だって、恋したいもん!

第三話  神様






彼のことを知ったのは二年になってからで、

由依いわく一年の時も文化祭や昼休みにやるコンサート、通称「昼コン」でも彼らのバンドは出ていたと言う。


私はロックやバンドには興味がなくてそう言うのは全然見ていなかったので彼のことは全然知らなかった。


二年になって選択科目を選ぶようになって、

音楽の授業で一緒になって初めて彼のことを知った。

彼の演奏を見て聞いてほとんど一目惚れみたいなものだった。


もちろん見た目もよかったのだけど♪

そして四月の新入生歓迎ライブで初めて彼がバンドとして演奏するのを見てすっかり私は恋に堕ちちゃったと言うわけ。。。


でも普段の彼は物静かでステージの上とは全く違って私なんかが簡単に話しかけられる雰囲気ではなかった。


なのでこの渡り廊下で彼の練習を聴くのが今のところ精一杯。

毎週木曜日に彼のバンドが練習すると言うのは由依からの情報。

でもそのお陰で由衣と茜には私が彼のことを好きだと言うことがばれちゃったのです。


ま、二人は中学からの大親友で何でも話し合える仲。

いずれは自分から言うだろうからいいんだけど…

なのでさっきみたいに茜には冷やかされてしまうのです。


体育会系の茜はサバサバしているので何でもはっきり言ってくれる。

由依は真逆で静かに見守るタイプ。

私もどっちかと言うと由衣寄りかなぁ~

なので茜はそんな私たちがもどかしい時もあるみたい笑


とにかく今は私の青春ラブストーリーが始まったばかり!

彼の彼女になれる日が来るのか?

えーん…

そんなの無理だよぉ~

そんな勇気、私にはありませーん!



神様何とかして下さーい!!







第四話へつづく…











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