だって、恋したいもん!

第四十四話  カノジョ???







理佐「ちょっとぉー美波ーー!!!」

と、私は美波の口をふさいだ!


義雄「え?どうしたの?」

と、彼は爆笑している由依を見て言った。


由依「だからぁ~西野くんも鈍いねぇ~理佐が好きなのはー…」

理佐「わーー!!!ちょっとぉー由依までーー!!!」

と、私は慌てて由依の口をふさいだ!!


理佐「ちょっとダメーー!!二人ともー!」


そんなやりとりを呆然と彼は見ていた。


理佐「ハァ、ハァ……あの、じゃあ西野くん選んでよ…私たち三人とお母さんとお父さんと弟の分と、全部で六つ…」

と、私は息を切らしながら彼に言った。

義雄「あ、うんわかった…」

と、言って彼は商品を選び始めてくれた。



その後ろで私は二人に目で合図を送った。

「ダメっ!!」


そんな私を見て二人でクスクスと笑っていた。

ダメだ、悪魔だ… 

この二人、完全に遊んでる……



そこへ恰幅のいい割烹着を着た男性が外から店の中へ入って来た。

「いらっしゃいませー」

と、言いながら私たちの横を通り過ぎようとすると…


義雄「あ、叔父さん友達が買いに来てくれたんだ。お会計してくれる?」

叔父「おー、よしおの友達か!?よっしゃよっしゃサービスしとくな」

義雄「ありがとう」



そうしてその叔父さんがレジを打ってくれて会計をしてくれた。



叔父「全部で2000円ちょうどにしとこか!? あと…ちりめんじゃこと海苔の佃煮はサービスでつけとくな」

義雄「えー、そんなに…いいの?ありがとう♪」

義雄「じゃあ渡邉さん、2000円だって」

理佐「えー、大丈夫?何かすごいサービスしてもらっちゃってるみたいだけど…」

義雄「うん、いいと思うよ♪ ね、叔父さん?」

叔父「おー、こんな可愛い子なら当然!また買いに来てな♪」

理佐「ありがとうございます」
由依「ありがとうございます」
美波「ありがとうございます」



叔父「しかし、よしおの友達は可愛い子ばっかりだな、この前来てた彼女も可愛いかったしな」


理佐「え………………?」


カノジョ?????







第四十五話へつづく…










< 46 / 208 >

この作品をシェア

pagetop