だって、恋したいもん!

第五話  偶然?






びっくりしたぁ~

彼と目が合っちゃった。。。

私を見たよね?

うん、見た!絶対見た!


え!?

うそ?

私のことを見たの…?

私のこと分かってるのかな?


音楽の授業ではいつも席は離れているし、

もちろん話したこともない…

彼からしてみれば私は全く面識がないはず。

なのに私のことを見た!



て… 

ただの偶然だよね…?

そうに決まっている。



私も帰ろう…



新校舎の階段を降りて自転車置き場へと行くと彼らがまだ話をしていた。

私は横を通りすぎ自分の自転車を取りに行った。

カバンを前のかごに入れてカギを開けて自転車を押してまた彼らの横を通りすぎた。


何事も無いように彼らは話を続けていた。

ほらね、やっぱりただの偶然だよ。



校門を出て自転車に乗り私は走り始めた。



五月の風が気持ちいい…



あ、そうだ!
さっきの曲探しにCDショップに行ってみよう。







第六話へつづく…











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