だって、恋したいもん!

第五十四話  本気なの?







理佐「えーーー!!!」

理佐「何で私そこに入ってるのー??」

美波「いいじゃん、一緒にやろうよ♪」

理佐「えーーー!!!」

義雄「渡邉さんピアノ上手いじゃん!いいじゃんそれ!♪」

理佐「いゃー!無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリ無理ムリ!!!!」


美波「あとのメンバーは……」

理佐「いゃ、ちょっとちょっとちょっとちょっとぉーーー!!!」


美波「由依もギター弾けたよね?」

理佐「いや、ちょっとぉー!!」


美波「由依がギターで理佐がピアノ…」


美波「西野くん、バンドてどんな感じなの?」

義雄「あー、まぁギター・ベース・ドラムがあれば大丈夫だけど…」

義雄「渡邉さんは鍵盤だからキーボードだね♪ キーボードがいると幅広がるよー♪」

美波「そっかぁ……じゃあドラムとベースかぁ……」

美波「あたしベースやってみようかな?」

義雄「小池さん弦楽器はやったことあるの?」

美波「うぅん、ほぼゼロ!」

義雄「まぁでもベースならすぐ上達するよ」

義雄「オレもベースなら基本的なことぐらいなら教えられるし」

美波「ホント? 西野くん優しいね♪」


理佐「あのぉ~…」

美波「ん? どしたの?」

理佐「なんか話どんどん進んでますけどぉ…」

理佐「私そんなの無理…」

美波「いいじゃん、理佐帰宅部でしょ?」

理佐「え、まぁ……」

美波「じゃあ決定ね♪」

理佐「いや、だからぁ~…」

美波「西野くんと同じ部活入れるんだからいいじゃん♪」

理佐「#*$&!%?@>/*゚。゙ー・!!!!!」

美波「ねぇ? 西野くん♪」

義雄「え、あぁ…うん、もちろん大歓迎だよ♪」

美波「ほら、西野くんもこう言ってくれてるんだからー♪」

理佐「えーー…………」

美波「はっきりしないとあたしが西野くんとっちゃうよ!!」

理佐「えー!ちょっとぉー!!」

義雄「え? 何の話?」

理佐「何でもない!何でもない!」

美波「あとドラムかぁー!!」

義雄「ドラムはさすがに今から始める人ではなぁー………」

美波「誰かいないかなぁ~…」

義雄「もし本気で軽音入るんだったらオレも心当たりあたってみるから…」

美波「ホントに? じゃあちょっとみんなで相談してみるよ!」

理佐「えー、美波本気なのー?」


キーンコーンカーンコーン…


美波「あ、ヤバーイ!次の授業始まっちゃうよ!急げー!!」


と言って皆散り散りに6限目の教室へ走って行った。







第五十五話へつづく…











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