だって、恋したいもん!
第六十七話 粋
そして由依から指示された三日目の水曜日…
朝から由依が…
「今日、学校終わったらあんたん家行くわ。どこまで出来たか聞きにね♪」
と、私を逃す気は全く無いようだった。
そして今、私はピアノの前に…
由依は斜め後ろに居る…
由依「まずテープ聞かせて♪あたしどんな曲か知らないから」
理佐「あ、そうだね…うん……」
と、言ってもテープを再生した。
♪♫♬~~
そして曲が終わると…
由依「へぇーけっこう激しさのギャップ…」
と、由依が言いかけると…
「渡邉さん…」
と、彼のメッセージが!!
「あっ!!」
と、思ったけれどもう遅かった!
由依に全部聞かれちゃった…
由依「粋なことするじゃん、あの男♪」
理佐「あ、ははは…」
由依「あんたこれ毎日聞いてニヤニヤしてんでしょ!?」
理佐「ニヤニヤなんてしてないよぉー!」
由依「まぁいいけど! んじゃ弾いてみて」
と、言われ練習したところを弾いてみた。
♪♬♪♬♫♫♩♪♬♪♬♫♫♩~~
由依「おぉー!さすが理佐♪やっぱ愛の力かねぇ~」
理佐「いや、そんなんじゃないけど…」
由依「そんだけ出来れば西野くん喜ぶんじゃない?」
理佐「そぉかなぁー?♪」
由依「うんうん、じゃあ明日木曜日でしょ?」
由依「あの子たち練習の日だから放課後行ってみようよ♪」
理佐「え……」
第六十八話へつづく…